ハウルの動く城、やっと見ました。
ハウルの動く城、やっと見ました。_c0012640_15425834.jpg昨日ワーナーマイカルシネマズみなとみらい21で、やっと「ハウルの動く城」を見ました。一緒に行った友人がダイアナ・ウィン・ジョーンズの原作を読んでいたそうですが、「原作をかなりはしょってるのでストーリーを理解できたのかしら?」というお話でした。確かに急にハウルの少年時代にソフィーが迷い込んだところは分からなかったのですが、ファンタジーだし、ま、いいか・・・、と思っていました。ハウルの動く城、やっと見ました。_c0012640_15523122.jpg



この作品を作成するにあたって、宮崎スタッフは、ドイツ・フランスにまたがるアルザス地方に取材に行ったそうで19世紀末の欧州を架空とした都市を築いてるそうですが、湖や山の風景、あれは日本の北アルプスや上越国境の山々の8月下旬の雰囲気に似ているな、と感じました。咲いている高山植物は、白馬岳の栂池周辺でよく見かけます。原作はもっとラブストーリーぽくて、反戦色は強くなかったそうです。私もハウルが追われるのを見ますと「テロへの報復戦争」を掲げアフガニスタンの市民を攻撃したアメリカを想像させられました。また原作はカルシファーがもっと冷たいシュールなキャラクターだったそうです。この作品は原作はあくまでネタで仕上げは宮崎流に、ということなんでしょう。ハウルの動く城、やっと見ました。_c0012640_164266.jpg
なんとなく事前情報で賛否両論出ているのが分かりました。ハウルがかなりハクとかぶっていますし、兵隊もカオナシの悪いときみたいだし、空を飛ぶところも過去に用いた手法。宮崎作品に精通されている方には、表現方法についてかなり異論があるかも知れません。しかし、カブのかかしもカルシファーも可愛くて面白かったし、戦争・欲望のメカニズムなど現代的テーマを顕著に表現した作品で、想像以上に楽しくて有意義だったなーと思いました。
by hide3190ymo | 2005-03-13 15:53 | 音楽&映像
<< アクセス5000件突破!! スランガニ基金(インド洋津波被... >>