ソウル・フラワー・ユニオン @ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
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昨晩、ソウル・フラワー・ユニオンの「アジールからの一撃ツアー」東京公演に行きました。ソウル・フラワー・ユニオンは、このあと、ZEPP仙台に行くそうです。そのときに被災地の高齢者施設や児童施設も、何件か回るそうです。

私も整理番号55番という早さで入り、物販で、「NUCLEAR POWER ? NOT THANKS S.O.U」と書いてあるかっこいいTシャツの紫色と、ライブ会場先行アルバム、生誕45周年、中川敬の初のソロアルバム「御堂筋の着地しないブルース」を買いました。ワンドリンクで、グレープフルーツジュース100%を飲みました。まいう~。

カジュアルでカラフルなファッションの観客層が多く、でも、平均年齢が、私くらいのような気もしました。(笑)

今回は、エレキギター、ベース、キーボード、ドラムのロック編成に、鳴り物好きの女性バックコーラスと、時々ちんどん屋さんが通ります。女性コーラスは、今回はアロハシャツを来ていました。ベースは紳士服を来ていました。中川敬さんのエレキギターが、カラフルなペイントをしていました。

ソウル・フラワー・ユニオンは、阪神淡路大震災の時、つらい時を音楽で楽しく乗り越えましょうということで、神戸市の各地で毎日のように、ライブをしているうちに、国内でも有名なアーチストになったので、MCは、バリバリの関西弁、観客の反応まで、東京公演なのに関西弁でした。

私は左足が坐骨神経痛なので、傘を杖代わりにして、柱に寄りかかって見ていましたが、「月光ファンファーレ」を歌うと、会場から「天国は満席~ 地獄はゼネスト 神も悪魔もそっぽ向く」と合唱があり、盛り上がりだして、背の高い人や、頭のデカい人まで、前の方にのしかかってきて、足は踏まれるし、キックボクサーと戦う総合格闘技の選手のように、肘と膝を使って防御しないと、身の安全が確保できない感じでした。(笑)

そして、「死ぬまで生きろ!」この曲は、去年の私を支えてくれた1曲で、生きる理由がなくても生きるんや~ 感じ取とるんや~という30代・40代の自殺率増加に対して、作った曲で、私も何度もリピートして聴いていたので、こうしてライブで生で聞けると、涙がボロボロ出てきました。

中川敬さんは表情豊かな人で、反骨精神」と「ユーモアや優しさ」が共存しています。あの流し目の視線は、観客1人1人を隅から隅まで見ているんですね。

さらに、「ホップ・ステップ・肉離れ」で、会場は垂直跳び状態。視線の確保より、身の安全の確保が大変でしたが、それでも、かなり前方で参戦していたので、仕様がないです。頭がデカい奴が目の前に割り込むと皆既日食のような感じ。でも、みんなも自分も楽しむために来たんだから、とことん楽しんじゃえ、と思って、防御しつつ踊りました。

中川敬の初のソロアルバム「街堂筋の着地しないブルース」から「一番星」を歌い、観客に「今日は暑いで~。後ろの方、結構、空いてるで~。汗びっしょりや、みんなは汗かいてねえな。」と言うと、観客席から「買い取るで~」のツッコミ、「おお、汗かいているんかー。今夜は1日音楽で盛り上げるで~」と中川さんのMC。

そして、なんと、YMOの「FIRE CRAKER」のカバーを、ロックンロール・バージョンで演奏していました。こういうカバーは、ソウル・フラワー・ユニオンじゃないと、出来ないでしょう。

何曲か古い曲もやって、最近ファンになったので、タイトルは分かりませんでしたが、「我ながらいい曲や~」と中川さんが言うと、「他のもいいよ~」と会場の声。キーボードの奥野さんに「オレのギター・チューニングしとる間、なんかしゃべってくれ。」というと、奥野さんは「ソウル・フラワー・ユニオンも総選挙しようか。真ん中で誰が歌うか。」「おい、1位はキースになるで~」と関西弁のやりとりが漫才みたいで、面白く続くMCでした。

「5月は福島回って、歌謡曲を歌ってきた。「お富さん」を歌うと、おじいちゃんおばあちゃん喜ぶで~。最後は、自分達の曲やっても、おじいちゃん・おあばちゃん、一緒に『う!あ!う!あ!』をやってくれたで~。あさってZEPP仙台ライブだけれど、被災地ちょっとだけ回ろうと思っていて、今度、アンパンマンを歌わんとなー」と活動ぶりを報告。

「でも、東北は遠いから、みんなは、無理してこなくていいからな。」と優しい一言。

「遠洋漁業やっている人から『こいつ、通やな』と思われた曲、『おいらの船は300トン』、歌うで~」ということで歌い、続いて宮城県の民謡「えんやーとっと えにゃーとっと 松島の~」と歌ていました。それから岐阜の民謡など、日本民謡のロックンロール・バージョン、予習なしで楽しめました。

「ソウルフラワー震災基金は、個人と個人のつながりでやっています。絶対、奥野のピアノとか買っていないで~。誰か、沖縄の中古車、東北まで運転する人、おらんかー。ツイッター見ている人は分かると思うけれど、オレはなんか原発の評論家みたいになっている。今まで、受動的に生き過ぎた、能動的に生きることにした。能動的って、泣いたり、怒ったりしながら、自分の得意なところをピンポイントでやってけばいいねん。泣いているのは阪神タイガースが弱いからじゃないで。みんなでやっていましょう!」

普段あまりセットリストに入れないらしい歌「海へゆく」で、♪ 明日のために本日は祝杯を~と会場でコーラス。中川さんがエレキギターを、エレキ三味線に変えて、「満月の夕」を歌いました。この曲は、本当に阪神淡路大震災の時の気持ちをリアルに歌っています。

そして、「ダンスは機会均等」、これも会場フルコーラスで、もう生きてて良かった~と思うくらい、楽しくて盛り上がりました。それから「秋田音頭」、この歌はベーシストが歌っていました。ラストは「神頼みよりも安上がり」。観客は、足は、パンクのLIVEのように垂直跳びするけれど、手は、沖縄のカチャーシーという不思議なノリです。

退場すると、アンコールで出てきて、「さあ、ライブは終わったし、あとは遊ぶだけや!」と言って、「うたは自由を目指す!」を歌いました。アンコールの時、バックコーラスのお姉さんが「阪神タイガースNo.1」という指の形をした看板を持って踊っていました。そして「さよなら」と言って帰くと、照明は少し残して、放送で「愛の総動員」が流れ、お客さんだけで、フルコーラス歌って、アンコールを促して、ダブルアンコールをしました。

コンサートは、19時~21時30分まで、2時間半のタイムトリップ。楽しかったです。
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家に帰ってからの夕食では、夜遅くなると思って、リエゾンカフェで夕食を食べました。「茄子とトマトのうどんパスタ」を注文してみました。茄子に油がしみ込んでいるのに、油っこくなくて、めちゃめちゃ美味しかったです。

(今日のYouTube) 満月の夕 / ソウル・フラワー・ユニオン
 阪神淡路大震災で被害にあった気持ちを歌にしたもので、SFUで欠かせない歌です。
by hide3190ymo | 2011-06-19 10:57 | 音楽&映像
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