砂の上の植物群 ―KERA MAP―
 昨日の夜、3連休ラストであるにもかかわらず、ケラマップの公演「砂の上の植物群」を見に新宿シアターアップルに行きました。
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連休の最後といえど、歌舞伎町はいつもの賑わいです。



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 8000円という高価な値段で、シティボーイズPRESENTSよりも高い、と思っていたら、常盤貴子嬢が出演しているのではありませんか。シアターアップルの入り口には、いとうせいこうさんや、糸井重里さんらの花束がありました。終了したのは10時半。少し長い芝居でした。

 舞台は飛行機が落とされ、助かった観客らとスチュワーデス、ある島の無人家で生活を始める。そこへ謎の現地人と未来人、宇宙人などがやってくる。やがて海の向こうで戦争が始まり、どうやら日本も巻き込まれたようだ。2069年からロケットに乗ってきた未来人は、これは「第3次世界大戦」と習った、そして戦争の終わった未来、それは苦しみのない皆幸せな世界だという。やがて水も食料も減ってきて、性と暴力とドラッグが蔓延する中、次第にみな狂気を増してくる。テロ事件に巻き込まれ、トラブルの中で一人一人が消えていき、最後に生き残ったメンバーが選んだ選択肢とは!?

 舞台の前半は、セリフの言い回しに陥ってしまっている感があり、観客が笑うのも、これは演技に対する笑いではなく、ケラリーノサンドロヴィッチの脚本に対する笑いでして、常盤貴子も発声量がやや小さく、トレンディドラマに出演していた頃の彼女の演技を引きずっているようにさえ思えました。もちろん、前半もめちゃ面白かったです。

 しかし、後半、よりシリアスなシーンになり、そこで展開されるドラマのリアリティは、やはり「役者の力量」にかかっていました。常盤貴子さん、筒井道隆さん、山本浩司さん、つぐみさん、皆、迫真の演技でとても良かったです。特に常盤貴子さんの後半のテンションは高く、芝居を見ていて、もはや彼女が常盤貴子であることを忘れるくらいでして、初めて舞台に上ってこれだけの演技が出来るのは流石だと思いました。

 またシリアスなシーンにも笑いを入れる、ケラの心使い、そして笑いを入れてもシリアスな緊張感を崩さない演技力は、ケラマップならではの魅力なのでしょう。

 最近は、劇団青年団の御前会議にしろ、この公演にしろ、「戦争」「テロ」と「狂気」といった問題が取り上げられます。それぞれ表現方法が違えど、無視できない現代の課題として、テーマ化されるのでしょう。

この公演は、5月14日までシアター・アップルで、若干の当日券も販売されているようです。チケットの値段は高いですが、一見の価値あり!

 次回:劇団健康 「トーキョーあたり」 2005年8月7日~28日 下北沢本多劇場予定
     ケラ、みのすけ、犬山犬子、手塚とおる、みんな出ま~す♪
by hide3190ymo | 2005-05-02 06:50 | 舞台&美術
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