青年団「砂と兵隊」@こまばアゴラ劇場
昨日、劇団青年団の「砂と兵隊」を見て来ました。当日券では整理番号が後ろの方だったため、椅子席には座れず、一番前のシートにあぐらを掻いて見ていました。ちょっと坐骨神経痛に効いてしまう姿勢でした。(笑)
c0012640_14131979.jpg
舞台は砂漠、ということで、当然舞台中に砂が積もっていました。スタッフが「舞台は乾燥しているので飴玉をどうぞ!」と言って、アメだまを配っていました。
この公演は12月4日まで、こまばアゴラ劇場で開催され、当日券も出ています。



c0012640_14134773.jpg
アゴラ劇場の1階ロビーでは、「ひとつの倉庫と12人展」をやっていました。過去の劇団青年団の設計した舞台美術の模型やパース、舞台衣装などが飾られていました。

青年団は、「御前会議」と「海よりも長い夜」の会議シリーズしか見たことがないのですが、今回の舞台は砂漠でした。いつもは特定の場所を切り取ってそのまま舞台の上に持ってきたような、定点観察的なものでしたが、今回は「果てしなく砂漠」ということで、そのストーリー上の場所は微妙に移動しているはずですが、ひとつの固定した舞台に完結していて、そこで「人の出入り」を中心に場面が展開していく、「平田オリザの文法」が成立しています。その中でも先に言ったはずの新婚夫婦が、高木一家のあとからやってきて「あれ?どっかで追い抜いちゃったのかな?」というところが、すごく可笑しかったです。あと、客が入ってから、すべての客が出るまで、芝居は終わっても演技が続いているのが流石でした。またストーリー上は敵兵が新婚カップルの旦那を銃で撃つという悲劇があったのですが、そのシーンは舞台の裏側で起きたことになっていました。そしてお嫁さんの登場リアルな演技により観客はその事実を理解できるのです。殺戮する生生しいシーンは「リアルな芝居」には有り得ないのでしょう。ある意味、殺人シーンを安易に描写してしまう多くの演劇に対するアンチテーゼであったのかも知れません。

なお、早川書房の「悲劇喜劇」12月号にこの「砂と兵隊」の台本が掲載されています。今、公演中のシナリオを雑誌に掲載出来ちゃうところが、平田オリザらしいのですが、台本の凡例にこんな注釈が書かれています。

1.同じ数の☆印は同時に読んでください。
2.★は前のセリフの途中から重なるように読んでください。
3./は、そこでセリフが断ち切られます。
4.▽は、舞台そでで言い始めるセリフ
5.▼は、舞台そでに入った後で言い続けるセリフ

確かに台本って、前の人のセリフが終わってから、次の人のセリフに入るものが多いんだけれど、実際の会話って、相手のセリフの途中の言葉に反応して出てくるんですよね。

さて、平田オリザのサイン入りポストカードも入手しましたが、どう読めば「平田」あるいは「オリザ」と読めるのか分からなくて、スタッフに聞いたら、彼らも謎なんだそうです。(笑)
by hide3190ymo | 2005-11-27 14:46 | 舞台&美術
<< 横浜ベイサイドマリーナと3つの... 秋山羊子さんへのファンレター >>