さよならナム・ジュン・パイク展 @ ワタリウム美術館
映像アートでお馴染みのナム・ジュン・パイクが今年1月に亡くなったを追悼して、10月9日まで、「さよならナム・ジュン・パイク展」がワタリウム美術館で開催されています。1000円でパスポート(最終日まで何回も入れる)が手に入るので、興味のある方は是非ご覧になってください。
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1993年「ケージの森」。1992年に亡くなったジョン・ケージへのオマージュとして作られたTV庭園です。環境保護より自然とテクノロジーの関係性を再考しようとするパイクのコンセプトです。



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1993年「フレンチ・クロック」。ビデオアートの特徴の一つはカメラが記憶しているものをリアルタイムでモニターを映し出す能力であるが、連続して映し出される映像は伝達のプロセスには時間の経過が存在する、「時間をコラージュする(タイムコラージュ)」ことを意識した作品です。
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1988年「ボイス」 1960年代に「社会彫刻」という独自の理論で活動していたヨーゼフ・ボイスに出会い、影響を受けたそうです。ボイスの活動にとって「ユーラシア(ヨーロッパ+アジア)」の地域概念が重要なテーマで、パイクはその東方の扉ともいえる存在だったそうでうす。
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1986年「ボイスを送る」。1986年にヨーゼフ・ボイスが亡くなった追悼として、高橋アキとの2重奏で送るボイスの棺桶として創ったピアノです。
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1993年「時は三角形」。ワタリウム美術館のマリオボッタの三角形と、パイクの好きなニューヨークの三角形のフラットアイアンビルとを合成したいという発想で、三角形には過去(フィードバック)・現在・未来(フィードフォース)の3つがあって無限になるという時間観念を表現した作品です。
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ちなみにワタリウム美術館は、こんな形状をしています。(後ろの高いビルは隣の建物です。) 1990年建築家マリオ・ボッタ(スイス)からの「建築彫刻」の美術館として、コンテンポラリーアートの発展に国際的に貢献しているアーティストの参加を実現している建造物です。
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1993年「ユーラシアン・ウェイ」。ユーラシアン大陸の北の道の形に似た配置した無数の日用雑貨と、ウランバートル・蒙古からモスクワまで撮影した映像で構成されたインスタレーションです。
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「月にほえる」年代とコンセプトは忘れました。
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1984年「グッド・モーニング、ミスター・オーウェル」。『1984年』というイギリスの作家ジョージ・オーウェルが1949年に書いた小説で、コンピューターによる管理社会に警鐘した作品があるのですが、実際に1984年になって、それに対する回答をテクノロジーの楽しさを表現することでを送ったサテライト・アートです。ニューヨーク、パリ、ロンドン、東京と、世界中を衛星中継で結び、パフォーマンスを出し合うといったのもので、私もこれはリアルタイムで見ていました。上の写真は、ニューヨークの司会者と、東京の坂本龍一がビールで乾杯するという設定です。
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東京からのパフォーマンスは山海塾のダンス、ロンドンからのパフォーマンスは、トンプソンツインズの「HOLD ME NOW」の生演奏でした。。
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1975年「TVフィッシュ」魚が泳ぐ実際の水槽に魚や街角やダンスを映した重層的なビデオイメージが投影され、シュールでリアリスティックな夢幻空間を創出するユーモラスな作品です。
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11月2日木曜日、ナムジュンパイク追悼コンサートが、坂本龍一らによって開かれるそうです。
by hide3190ymo | 2006-09-18 20:59 | 舞台&美術
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