イヌの日 阿佐ヶ谷スパイダーズ @ 本多劇場
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昨日、阿佐ヶ谷スパイダースの「イヌの日」の公演の夜の回に行きました。1時間前から当日券売り出しになっていて、20人くらいの並んでいました。

悪夢を見て目が覚めたとき、「ああ、これが夢でよかった。」と安心するように、芝居が終わった瞬間、「ああ、これが現実でなくてよかった。」と安心しました。

10代のとき子供を産み、売春で生計を立てていた母親和子と、少年の頃「友達を防空壕の中に監禁したらどうなるだろう」という興味から17年も同級生4人を防空壕の中で監禁していた中津。「外の世界は大気汚染で地獄だ」という中津の話を信じて、配給した食糧と防空壕の中で育てた野菜で暮らす洋介・菊沢・孝之・柴の男女2人。監禁された人々は野菜を食べるといい気分になるときいて、それを信じた中津はそれを売りに出るため、中津の友人広瀬は留守の間に秘密厳守で4人の面倒を見てくれと頼まれる。(以降のあらすじは芝居を見てくださいまし。)

暴力・セックス・殺人・監禁、あらゆるタブロイドが生々しく描かれていて、それでも有り得ないシュールな出来事、人間模様を描くのに完璧な作品でした。一つ一つの暴力的シーンが胸が痛くほどリアルで、悪いことをしている人間が本当の心は悪くないのに犯罪や暴力に走ってしまっている、それがまた胸が痛みました。洋介・菊沢・孝之・柴の4人が幸せそうにふざけるのが異常に笑えて、また笑える自分が悲しいです。そして、美保純の悪役ぶりが迫力があって、何かすごいもの見てしまいました。結構ヘビーな芝居でした。

パンフが単行本サイズで持ち歩きに便利だけれど、字が小さすぎて読めません。(涙)
by hide3190ymo | 2006-11-12 15:10 | 舞台&美術
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