UA @ 神奈川県立音楽堂
昨日(9月6日)、UAのGOLDEN GREENツアーを、神奈川県立音楽堂で、見てきました。台風も接近して、桜木町駅前の風力計が乱気流でぐるぐる動いており、私の傘も壊れてしまいました。壊れてもいいビニール傘を持っていたんだけれど。開場6:30の予定だったけれど、強雨のため早くついた人を外で待たせないように早めの開場をしていました。

びしょびしょで、UAが「GOLDEN GREEN」をイメージしてデザインしたフェイスタオルを買って、頭を拭きました。有機農法で栽培されたコットンを使っているタオルらしいです。ファンの女の子とかは大切そうに袋に入れたまま持って帰っていたけれど。

客層は、男性:女性=4:6くらい、平日なので地元の制服を着た学生も多かったです。座席は、1階8列6番のめちゃ斜め横でしたが公演が始まると気にならなくなりました。ステージは、緑の熱帯観葉植物がたくさん置いてあって、下から照明があたり、ジャングルムードたっぷりでした。

「今日は台風で帰られなくなっても、みんなでここに泊まって、朝まで歌い続けようじゃないか」
とUAのマイクで盛り上がりました。

GOLDEN GREEN、LOVE SCENE、リズム、メロディLALALA、TOROと、新旧織り交ぜて、演奏されました。ギターの内橋和久さんと、管楽器が3人、バックボーカル2人、ベース1人、ドラム1人という構成で、シンセサイザーなしのアコースティックなバンド編成でした。UAと、ギターと、バックボーカルが、森の中で鳥が会話しているようなやりとりもあって、即興性のある音楽でした。

「おおきにー」と挨拶。



そして、踊る鳥と金色の雨、トュリ、空っぽな空の色を3曲続けて、「大地に響く声」を堪能しました。このようなトロピカルな声を出せるのは、ユッスー・ンドゥールとUAくらいではないかと思うほどです。バックボーカルの奄美大島の島唄のボーカルの人とのハーモニーが良かったです。(このバックボーカルの人の名前知っている方、教えてgoo!)トゥリのときは、内橋さんは民族音楽の打楽器みたいなのをたたいていました。

「ここで少し秘密を」
「私の歌は、1.2.3.4(4拍子)とか1.2.3(3拍子)とかテイク5のパターンが多いけれど、
7拍子のとても難しいリズムを歌わせる内橋和久は、変態。」
とUAに変態扱いされてしまった内橋さん。

それは「虹」という曲で、前作のアルバム「BREATHE」は彼の作った曲が多いです。
うん、確かに「虹」は、言われてみれば、7拍子です。意識したことなかったけれど。

「実は私も神奈川県民で、神奈川って言っても山奥なんで、朝8:20にお母さんから電話があって、『あんた、早く起きていきなさい、台風ついたらいけなくなるで~」と言われて、11:00にはもう会場、着いていました。ステージがちょうどセッティングされて普段見ていない舞台裏の姿を見まして・・・。」(注:UAは神奈川県民だそうですが、出身は大阪)

「これから歌う歌は、鎌倉のJAにあるパン屋さんの歌やでー。ほんまにある店やでー」と紹介されました。そして、PARADISE ALLEY, GINGA CAFEを、観客みんなで合唱するコーナーが始まり、少年・中年・老年・男子・女子で、違うパートを歌わさせられる素敵なパフォーマンス。

「みんな、ここは、ウッディーやから、ラララララー歌ってなー」「あと、自分は宇宙人思っている人は、♪Welcome Paradise Alley in the Stars~って歌ってなぁ~。LIQIDROOM、日比谷音楽堂でやった経験のある人はリードしてなぁ~」会場が、パラダイスになりました。(PARADISE ALLEYは、実際に行って取材してこようと思っています。)

そして名曲「スカートの砂」。♪ららはーい、ららはーい~と盛り上がりました。ラストはしっとりムードで、映画「赤い文化住宅の初子」の主題歌「MOOR」でした。「MOOR」のときだけ、内橋さんはギターを取り替えて、他の曲を演奏したのと違うものに取り替えていました。

メンバー紹介は、港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカのメロディーで、バンド演奏をやりながら、
UAが内橋さんを指差し、「伊丹空港で、『飛行機にぶらさがる男』を見た男!」と紹介され、「あんた、あたいの何なのさ! ♪伊丹のギター ウチハシカズヒサ~」と歌われていました。

日比谷野外音楽堂でUAを見たときはナチュラルで自然体のイメージを抱いたのですが、UAのテンションが台風のためか異常に高くて、トークはブレイクしまくりでした。

バックボーカルの人の1人は、「新宿でオカマに奄美大島の島唄を教わった女。」、もう1人は「モノマネが上手い女」と紹介され、UAにモノマネをやれを催促されて、中森明菜のDESIREを歌って友近を超えるギャグレベル。

UAが「もっとみた~い!」と言ったので、次は菊池桃子のモノマネが始まりました。「空にSAY YES!悲しいことがあっても~」、会場みんなで「SAY YES」のポーズをやらされました。管楽器の人は、「この男、動物園で働いている。飼っているのは、ココちゃん!」と紹介されていました。

それから、メンバー全員去って行きました。そんなエンディングありか?当然アンコールが鳴り止みません、

UAとメンバーは怪しい原始人のペインティングのお面をかぶって、ジェンカをしながら出てきました。

「今日は台風ってことで、趣向をこらしました。大リクエスト大会!照明が当たった人、リクエストしてなー!出来ればUAの歌で!」

最初の人が「プライベイトサーファー!」とリクエスト。UAが「ちゃりーん!」と反応して、プライベイトサーファーを歌いだしました。それに対応できるバンドのメンバーもすごい。

演奏はシンプルだけれど、普段は演出されつくした完璧なUAを見ているので、昨日は等身大のUAが見れて面白かったです。

そして、お面を脱ぎ捨てて、観客席へ放り投げる。
「汗だらだらついているけど、すまんなぁ。最近、衣装哲学を追及しているところや。」

次の人は、「情熱!」とリクエスト。UAは「OK!」と言って、リクエストに答えました。

「NEXT!」とUAが発声すると、今度は7~8人の人が手を上げました。
「両手の人!」 「ミルクティー!」 「OK!」と言ってもう1曲やりました。

まだやるか、と思っていたら、UAがテンション上げて、「あと3個!」
そうしたら、会場の大勢の人が手を上げていました。台風効果で、観客席もテンション高かったようです。

「じゃあ、ねずみ年!3月22日生まれ!」観客全員手を下げました。みんな正直やなぁ・・・。
「じゃあ、3月11日生まれ!」誰も手をあげません。
「よし、うお座のA型!」そしたら3人の女の子が手を上げていました。
「ちょうど3曲や!」 そして右の人から順に「ドア!」「水色!」「ロマンス!」とリクエストしていきました。
うたううあ、をやっていたためか、子どもの声で「うあ~がんばれ~」って応援の声もありました。
順番は入れ替えたみたいで、先に「ロマンス」、「ドア」を歌いました。

そして、UAからのメッセージ。
「台風が来ても、地震が来ても、天災なら、やり直せます。今、55基もの原子力発電所があって、その廃棄物を六ヶ所村というところで再処理をする計画がされています。こういう都会の暮らし、今も電気は使ってこうして音楽やっているわけですけれども、水とか緑とかどんどん汚していくと思うと体が痛くなります。でも、工場のことはまだ止められる。帰りに署名をお願いします。いつの日か原子力がなくなり、地球と仲良く暮らせますように。欲望の渦を減らして何とかならないでしょうか。」

最後に、「水色」を歌いました。どこまでも澄んだ透明な水のうた。

「ありがとう!ここのホール、すてきー!いいホール!またやりたーい」と言ってバイバイして、またバンドのメンバー全員とジェンカをしながら去っていきました。

私も署名をしていきました。帰りの電車の運行状況が、会場に張られ、「東海道線・運転見合わせ。京浜東北線・順調。京急線全線順調。」とのことでした。台風はちょうど強風域と暴風域の境目くらいでした。夏フェス慣れしているファンが多いためか、合羽を着て帰る人がかなりいました。私も合羽を着ていたけれど、ゴアテックス防水を突き破る強い雨でした。
by hide3190ymo | 2007-09-07 18:15 | 音楽&映像
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