Suzanne Vega @ 東京国際フォーラムCホール
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おととい東京国際フォーラムCホールへ、スザンヌ・ヴェガのコンサートに行きました。

「9.11の同時多発テロ事件で、ニューヨークの街は一見復興したかのように見えるけれど、飛行機が飛んだり破裂音がするだけで街を歩く人が少し身構えてしまい、警察官の姿も増えてホームレスも居心地が悪くなった。決してテロ以前に戻れない街の住民の姿を捉えたかった」と、2月19日の朝日新聞の夕刊に、新譜の「BEAUTY&CRIME」の作成意図が書かれているのを読みました。

東京国際フォーラムCホールは、木のぬくもりのある音響のいい会場でした。黒い下地に白文字でILUと書かれ紅色で胸にハートマークのついたTシャツの可愛いいのが売っていたけれど、ちょっと男が着るのはどうかなー、って感じのデザインでしたので、買いませんでした。彼女がいたら、絶対買ってきたのになー。客層は1人で来ている中年男性率が多い気がしました。

「ニューヨークからやってきたスザンヌヴェガのコンサートをお楽しみください」とアナウンスが入ると、スザンヌヴェガが1人で登場。アカペラでTom's Dinnerを歌い、バンドのメンバーがそのあとで徐々に入ってきました。スザンヌヴェガは思ったより背の高い人でした。バンドは、ギター、ドラム、ベース、シンセとシンプルな5ピース構成でした。

「新旧織り交ぜながら、やるわよー」と英語で言って、Marelene on the wall、New York City is a Woman、を歌いました。そして「お元気ですか?」と日本語で挨拶して、2002年に亡くなった弟との想い出を綴った歌「Ludlow Street」、そして「Caramel」を歌いました。

スザンヌ・ヴェガの歌は1曲1曲がショートストーリーみたいになっていて、決して幸福な状況下にあるわけではないんだけれど、それでも強く生きようとしているキャラクター像が、彼女の歌を通して、見えてきます。



それから、ダンサブルなナンバー「Eva&Frank」を演奏、会場も手拍子をしていました。バックボーカルの'not enough to be in love'の部分は、キーボードの女性とギターの男性が担当していました。私は前のエントリーでKT Tunsatallでは?と書いたのですが、後の情報で、スザンヌ・ヴェガの実娘さんだったようです。

そして「どうもありがとう」と日本語で言って、「Can You Speak English?」と私たちに聞いて、ファンの「A little Bit」という声に反応していました。スザンヌヴェガの知っている日本語は「こんばんは」と「キリンビールください」オンリーだと笑って言っていました。

それから、バンドなしで、スザンヌヴェガの自分の弾くギターだけで、「Zippsy」を歌いました。スザンヌ・ヴェガでは珍しいラブソングで、「Oh,hold me like a baby」のところが可愛らしかったです。今度はベースだけで「Left of Center」「Blood makes Noise」を歌っていました。ベースは超かっこよかったです。

彼女の音はシンプルで、余計な音を出して遊ばない、歌を伝えるのに必要最小限の音だけを使っているんだな、というのが分かってきました。そして、9.11のテロ直後に現場の「清掃」を担った警察官と彼の帰宅を待ち受ける妻とのやりとりを歌った「Angel's Doorway」や、「Phonographer's Dream」など「Beauty&Crime」収録曲を歌いました。

スザンヌ・ヴェガは、1曲1曲について、曲の意味とか、作ったきっかけとか、英語で話してくれます。冗談を交えながら話しているようなんですが、私もヒアリングが苦手なので、周りの人が笑っているのに、「え?今のどういう意味?」みたいな感じで、もうちょい英語勉強せねばと思いました。

それから「UNBOUND」というこれもダンサブルなナンバーを演奏しました。かなりのアップテンポなリズムを機械的にたたくドラマーがかっこよかったです。

「How are you doing?」と言って、メンバー紹介、「In Liverpool」、虐待されている子供について歌ったことで有名な「LUKA」、それからもう一度「Tom's Dinner」のバンドバージョン(アルバム「Tried and True」に収録されている方の「Tom's Dinner」)を歌い、バイバイをして立ち去りました。

アンコール1回目は「ZEPHYR & I」と「The Queen & The soldier」、アンコール2回目は「Bound」と「Rosemary」でした。全体的に、大人のコンサートって感じで楽しめました。
by hide3190ymo | 2008-01-26 14:00 | 音楽&映像
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