水平線のない街
水平線のない街_c0012640_18422523.jpg
横浜と湘南と、どちらも海に接しているのに、なんか感じが全く違うなぁ、と思う理由を発見しました。

横浜では、水平線が見えないのです。私が小さい頃は、横浜港にも、水平線が見えていたような記憶があります。そんな「都市の記憶」を保存したくて、都市の風景に関する写真を、ブログに投稿しているのかも、知れません。コンパクトカメラで、特別な技術もないのですが。

でも、横浜にもいいところがあります。

Bank Art NYKで「食と現代美術」を見に行ったとき、たまたま雑談した外国人が、こんなことを言っていました。横浜の好きなところは「空が広い」ことだって。確かに、都市の景観を評価するときに、重要な要素として、「スカイライン」があると思います。



実際に、環境心理学の分野で、人間の視線をキャッチする器具をつけて、被験者に都市景観を観察してもらうという実験があって、まず人間の視線が一番最初にキャッチするものは「スカイライン」なんだそうです。「スカイライン」とは、「空」と、「建築や土木や造園の構造物」との境目、つまり、自然と人工物の境界線です。だから、建築の仕事をするときは、このスカイラインを意識しています。

ただ、横浜の残念なところが、もう1つ、星が全く見えません。ライトアップされたオシャレな街かも知れませんが、星が見えないのは、寂しいことです。

上の写真はBankART NYKから写したものです。以前、私が精神科に通っていることで、別れてしまったガールフレンドに、お別れするなら私の一番好きな場所にエスコートするから、一緒に行ってほしいと頼んで、2人で行った場所が、このBankArtNYKでした。その彼女もアート好きで、デートはいつも美術館でした。鎌倉とか熱海とか美術館めぐりをしていました。

BY THE WAY、やっと12月締切の仕事が無事終わったよ~。この開放感。

旅行に行く前の、仕事を片つける集中力って、我ながらすごいなぁ、と思います。いつも、このくらい仕事していたら、今頃、もっと出世していたかも。もっとも技術職なので、出世願望は全くありません。「A Working Class Hero」が私の目指すところです。

(今日のYouTube) 終わらない歌 / PUFFY AMI YUMI
  ザ・ブルーハーツのカバー曲です。
by hide3190ymo | 2008-12-25 19:45 | 都市デザイン
<< トリコロールの旗の下 Merry Christmas! >>