『森の木立に奥深く』 @ アピア40 in 目黒区 の予習と、秋山羊子さんの4thアルバムの感想。
今日は、目黒区にあるライブハウスAPIAへ、『森の木立に奥深く』 に行きます。出演者は、矢野絢子さん(vo,p)、 紅月ノリコさん(vo,p)、 秋山羊子さん(vo,p) の3組の女性シンガーソングライターで、開場18:00 / 開演18:30 前売2500円 / 当日3000円 +drink (たぶん500円だと思う。)です。私は、秋山羊子さんしか知らないけれど、こういう対バンのイベントは、お目当てアーチスト以外にも、多様な個性のアーチストの音楽にも触れることが出来るので、3人とも実力派と前評判なので、すでに予約済みです。

会場には、「NO NUKES 2012」のTシャツを着て、NO NUKES2012と、SUMMER SONIC'12のリストバンドをしている太目の中年男性がいたら、私なので、遠慮なく声をかけてください。是非、音楽友達になってくださいませ。危険人物ではありません。

私も、もう43歳なので、友人が皆、育児中なので、遊んでくれないのです。(それでも、友人は友人ですけれどね。)

私の好きな音楽は、エレクトロニカ、オルタナティブ、UKロック、北欧POP、シブヤ系POP、ポストロック、シュゲイザー系、NYブルックリン・シーン、80年代ニューウェイブ、パンク、R&B、ワールドミュージック等ですが、苦手な音楽は、ヘビメタル(ファンの方すみません)とジャニーズとAKB48レベルのアイドルです。

GREEN ROOM FESTINAL(横浜赤レンガ倉庫)、Spring Field(日比谷音楽堂)、NO NUKES(幕張メッセ)、SUMMER SONIC(幕張メッセ)、COUNTDOWN JAPAN(幕張メッセ)等、日帰りの音楽イベントに行っています。本当はフジロック(苗場スキー場)や、SWEET LOVE SHOWER(山中湖)、朝霧JAM(朝霧高原)にも行きたいのですが、もう体力的に無理かなーという感じです。

6月10日に秋山羊子さんの4thアルバム「日々はありふれていて残酷で、めちゃくちゃに愛おしく て時々ひどく退屈で でもうたいつづけたい」が発売されて、6月頃から8月中旬まで、体調を崩して、2回もキャンセルして失礼なことをしてしまったのですが、お誕生日カードをいただいた時は涙が出ました。

ここ半月くらいは絶好調だし、今日も、朝起きて、熟睡感もあり、7時間、眠れました。ただ、過敏性腸炎と脱水症状で胃腸の調子が悪く、先週みたいに、90分のダンスが始まって、トイレに行き15分見逃してしまったので、公演中に、スタンディング・LIVEではないので、安心して、観客席に座れます。でも、、トイレに一番近いところに座る予定です。

というわけで、あまり、「秋山羊子さんの4thアルバム「日々はありふれていて残酷で、めちゃくちゃに愛おしく て時々ひどく退屈で でもうたいつづけたい」が、体調を崩している間、じっくり聞けなかったので、今朝から何度もリピートして、予習しています。

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カバーアルバムですが、1曲だけ新曲があり、「LIKE A LOVE SONG」、作詞は秋山羊子さんのアルバムを撮影した写真家の栗原葉子さんで、作曲は秋山羊子さんで、リズム&ブルース調で、ROLLING STONESっぽくて、かっこいい歌です。アヴリル・ラヴィーンの「THE BEST DAMN THING」のような、観客が歌えるパートがあり、秋山羊子さんのファンは、私が話しかけた限りでは、シャイな人が多いので、こういう観客を乗せる歌は、1曲あると、いいですね。

原曲がHIP-HOPでWORLD HAPINESSにも出演したKREVAの「希望の炎」のラップで、原曲は多分KREVAさんのことなのでパワフルに歌っていると推測しますが、クラムボンのFolkloreのように、問いかけるような静かなラップのような感じです。

原曲を知っているのは、RADIOHEADのCREEPと、thee michelle gun elepantの「世界の終わり」と、北島三郎の「北国の春」だけで、あと全部、原曲を知らないのですが、秋山羊子さんが歌えば、全部、秋山羊子さんの曲のように聞こえますね。

RADIOHEADの大ヒット曲CREEPは、トムヨークの鬱々とした歌い方は、秋山羊子さんなら、そんなに難しくなかったと思いますが、あのギター中心の音楽を、どうやってピアノ中心の音楽にするか、難しかったのではないかと、推測しましたが、小川紀美代さんのバンドネオンの響きが上手い具合に挿入されていて、あの暗い歌詞を上手く曲に乗せて和訳したT.SUZUKIさんも流石だと思いました。

Tthee Michelle Gun Elephantのカバーは、だいぶ前からLIVEでは聴いていましたが、「世界の終わりだった」のかな? 原曲はギターロックですが、結構、原曲に忠実に、柔らかめにして歌っていると思いました。だいぶジャンルが違いますが、PUFFY AMI YUMIが、The Blue Heartsの「人に優しく」をカバーしたり、ユニコーンの「働く男」をカバーするのと、類似している印象がありました。

「北国の春」は、これは、プロデューサーT.SUZUKIさんがツイートしたとおり、思いっきり、シガーロスでした。(笑) ヨンシーは男性ボーカルだけれど、すごく歌のキーが高くて、相当の歌唱力がないと、この高音のキーはきつそうです。それが出来ちゃう秋山羊子さんは、やっぱり凄い実力だと思います。

「ウイスキーをどうぞ」(作詞作曲 宅嶋 淳さん)は、シンガソングライターで歌い手の、さとこさんとのハーモニーが、とても美しいです。さとこさんの声は、すごく可愛くて優しく、そして日本語の発音がはっきりしている人で、さとこさん1人で歌っている部分や、秋山羊子さんと輪唱している部分は、最高に愛おしいです。

「むりしない」(作詞・作曲ううじん) なんか私が普段つぶやいていることみたいで、他人ごとと思えないです。「むりしないよ むりしないよ でもせいいいぱいやります 好きだから」って、私の頭の中で思いました。

「I LOVE YOU」(yujicとwanda)のカバー曲でしたが、去年の9月に「ふるんの小部屋」で初めて聴きました。その時は、実は、私の気持ちが、全く受け入れられなかったのです。

「どうして機械のように働けないの 与えられた困難を乗り越えようとしないの? あなたの言う自分らしさが困難から逃げるための口実でしかないなら」というのが、実際、仕事を持って働いている人に取って、「体調不良」が困難になっているとき、かなりキツイです。

そして、仕事の基本は問題解決ですから、「機械のように働く」という言葉に凄く抵抗感を感じました。

人それぞれ今までのキャリア・経験によって、得意分野・不得意分野があり、それは個性すなわち「自分らしさ」であって、チームワークで役割分担し、創造的に仕事して、役割分担を果たしていくのが、「やりがい」に繋がる、それが、職場のあるべき姿なので、本当に「仕事」を分かっていてるの?って、ちょっとムカついて、「私の言葉は結局 I LOVE YOU あなたを抱きしめるふりの I LOVE YOU 偽りのラブソングでしかないわ I LOVE YOU」と、もし恋人に言われたら、短気な私は多分、別れます。

でも、去年の11月にサンジャックで聴いたら、「あれ?この歌、相手を挑発した曲ではなくて、もしかして自問自答している歌、自分に向かって歌っているのかな?」と思い直したんです。

「どうして鳥のように歌わないの 与えられた声で一生懸命に歌おうとしないの」と歌っているので、少なくともサラリーマンでなく、ミュージシャンに対して歌っているので、自問自答しているのかなぁ、詩って、読んだ人の自由な解釈で良い世界なので、そう思うことにしました。

それから、このアルバムを聞き直して、「不安な気持ちでドアを開けるとき 笑顔で待っている君がほしい 誰かの為に目的をもって 働くのって素敵じゃない」というフレーズが強調されているので、やっぱり「自分の歌でもいい!」と思いました。

去年の3月11日以降、建築相談に来る市民の皆さまが、自分の建物が、市民が地震や台風で安全か「不安」を持って、窓口に来庁します。そして「いらっしゃいませ。お待たせいたしました。建築局の◎◎と申します。」の挨拶と「笑顔」は、「機械のように」絶対忘れないこと。そして、市民のお客様の言いたいこと、つまり相手は「不安な気持ち」があるから、怒ったり、悩んだりしているので、技術的なことでも、専門用語を使わないように、丁寧に説明し、そして自分の職場で出来ること、出来ないことは、きちんと伝え、他の職場で対応できないか、電話で確認し、対応できるようであれば、同行して、その職場に案内する。また、市役所では解決できない場合は、的確なアドバイスはする、丁寧な対応をすると、殆どの市民が「ご丁寧にありがとうございました。」と言われるので、「また、何かありましたら、いつでも、ご来庁ください。私、構造担当の◎◎と申します。」と言って、相手も「笑顔」になって、帰っていく、「誰かのために 目的を持って 働くのって 素敵じゃない! そう、オレは素敵だ! なんていい歌なんだー「I LOVE YOU」と思いました。

それと同時に、音楽って、聴き手の気分によって、その時、聴きたいものが、変わるのですが、個人的には、このアルバムが好きです。

ピラニアの棲む湖

秋山羊子 / HITSUJI LABO



以前から、ずっと思っていたのですが、秋山羊子さんの歌って、UKバンドで、KEANEのシンプルなギターレスバンド、ボーカル、ピアノ、ドラムスの3人編成で、1stアルバム「HOPES AND FEARS」と、4thアルバム「STRANGELAND」にあるようなシンプルな時のKEANEに似ているなぁと思いました。ギターレス・ベースレスでも、ロックが出来ちゃうところが、このアルバムでギターの部分を上手くピアノに変換して歌うところが、ますます似ていると思います。

KEANEの2ndアルバム、3rdアルバムは、それ自体は良い作品ですが、KEANEらしくなくて、特に2ndアルバム発売後、KEANEが薬物中毒で入院して、サマソニは当日ドタキャンで、ファンから悲鳴の声でした。もし、秋山羊子さんのファンで、聴いてみたい人はどうぞ、全英第1位の「STRANGELAND」を聴いてみてくださいまし。

Strangeland

Keane / Interscope Records



最後に、博多の武元良祐さんの文章、最近の羊子さんの様子が、良くまとまっている文章で、素晴らしいと思いました。

(今日のYouTube) ウイスキーをどうぞ / 秋山羊子
by hide3190ymo | 2012-09-01 11:28 | 音楽&映像
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