PRIDE男祭り2005-頂ITADAKI-
PRIDE男祭り2005-頂ITADAKI-_c0012640_15372362.jpg大晦日、18時にフジTVを書けました。高田延彦PRIDE総本部長がタップダンスをし、その後ふんどし一丁で太鼓をたたきました。リングスポンサーにはexciteもついていました。SAKUと書いて桜のマークのある照明パフォーマンスもあります。(SAKU=桜庭和志選手) 今回のPRIDEの特徴は「対戦カードに似たタイプ同士の選手を組み合わせている」ことでした。

①ジャイアント・シウバ× VS ジェームストンプソン○

シウバは前回見たときより痩せていました。アルティメットファイターのジェームスの圧倒的な攻撃に、1Rレフリーストップ。

②中村和裕○ VS 近藤有己×

なぜかROUND1はカットされ、この辺にフジTVの格闘技番組つくりのセンスのなさを感じます。吉田道場の中村が、近藤と互角に打撃戦を攻防していたのは驚きました。手数は中村の方が多かったかも知れません。ROUND3は激しい打ち合いからグランド戦に展開、グランド戦では近藤の方が一枚上手だったと思います。判定では中村選手が勝利。審判の判定に会場から大ブーイングでした。(怒)

③菊田早苗○ VS 瀧本誠人×

柔道の菊田にグランド戦で終始しつこく絡みつき、逃げようとしても逃げられないヘビのような菊田早苗。ROUND2はカットされました。ROUND3も菊田が圧倒的に強く、判定は菊田の勝利。見事同じパンクラスの近藤のカタキをとってくれて嬉しかったです。小池栄子のコメント「瀧本選手負けて残念です。」←あんたウルサイっすよ!

④五味隆典○ VS 桜井“マッハ” 隼人×

選手の紹介でBGMにU2が流れているのが気になりました。73kg以下の対決ということで、シューティングの選手同士の対決。1ROUNDスゴイ攻防戦でした。テクニックでは桜井の方が上だと思いましたが、五味は勢いのあるアルティメットファイターという感じで、桜井はいいパンチをもらってしまい、五味のKO勝ち。

⑤桜庭和志○ VS 美濃輪育久×

元Uインターの人気者VSパンクラスの人気者の戦いで、2人ともプロレスに近い格闘家。桜庭が上半身だけハードゲイHGの格好をして入場してきました。(先日ハッスルでハードゲイが小川とタッグを組んでリングに上がって話題を呼んでいる) 桜庭の戦い方は大変落ち着いていて、完全にグレイシー柔術のスタイルをとっていました。下からコントロールしている桜庭に対しレフリーがイエローカードを出したのは不可解だったが、桜庭はそのスタイルを崩しませんでした。美濃輪もチョークの攻防戦でかなり頑張りましたが、腕ひしぎ逆十時を決めて、桜庭が勝利をおさめました!(喜)



⑥金子賢× VS チャールズベネット○

解説は高坂剛でした。って、アタシはあなたにリングにあがってほしいのよ!金子は俳優から去年の3月に高田道場に入り、シュートボクセアカデミーでも修行を積んでいました。1R腕ひしぎ逆十時でやられたが、初戦にしては善戦だったと思います。試合後くやしそうな表情でした。きっと彼は今後、地道に成長して強い格闘家になれると思います。

⑦ミルコクロコップ× VS マークハント○

K-1のリベンジをPRIDEでやるという問題となったカード。(PRIDEがマークハントを引き抜き、K-1がホイスグレイシーを引き抜いたため、両者の溝は深まっている) 1ROUNDは、激しい打撃戦だったが、マークハントが優勢。ミルコがグランドに持ち込もうとしたが、決して倒れないマークハント。ミルコに突破口はありませんでした。2ROUNDミルコが「かかと落とし」を見せるなど衝撃的なシーンもあったが、マークはすべてポイントをずらして攻撃を受けていました。ミルコはすでに肩で息をしていました。TVの情報によるとミルコは前日熱を出して体調が悪かったらしい、でも体調管理も勝負のうちなので、プロに言い訳は許されません。3ROUND、ミルコは完全に建て直し、最後の1分でマークハントを寝かせてグランドに持ち込んだが、試合時間内に決めることは出来なかったです。あと1分あれば、ミルコは勝っていたでしょう。判定はマークハントが2票、ミルコは1票、でマークハントの勝利です。当然の結果です。ミルコに1票入れた審判は次から審判やめさせた方が良いと思います。

⑧エメリヤエンコヒョードル○ VS ズール×

ズールはかつて戦闘竜を倒した怪物。でもヒョードルは26秒で秒殺。ヒョードルは強すぎて対戦カードの組み合わせが難しかったのではないかと思われます。

PRIDE男祭り2005-頂ITADAKI-_c0012640_1658778.jpg⑨ヴァンダレイ・シウバ○ VS  ヒカルドアローナ×

シューボクセアカデミー同士の同門対決。1ROUNDすごく内容の濃い試合でした。兄と見ていましたが、ひとことも会話が飛ばないほど集中していないと展開が分からなくなるようでした。お互い手の内を知っているので、尚更打撃もグランドも濃い攻防戦が続いていたと思います。1ROUND終了後、「これでまだ10分なのか!」と驚愕してしまいました。で、ROUND2はカット、フジTV何考えてんのよ!編集しすぎだぞ!ROUND3も実力はまったくの互角。シウバの踏みつけにアローナがなかなか起きられなかったシーンがあった分、時間的にはシウバが攻撃、アローナが防御の時間が若干長かったと思われますが、シウバも判定狙いには決して行くことがなかったです。どちらが勝っていてもおかしくなかったと思います。判定はシウバが2票、アローナが1票、僅差でシウバの勝利でした。私的には、この大会のベストバウトでした。

⑩小川直也× VS 吉田秀彦○

明治大学柔道部の先輩と後輩の対決。まっすぐ格闘技を最強と信じる吉田秀彦と、ハッスルのリングでエンターテイメントを大事プロレスをしている小川直也。試合前、会場で橋本コールが起きていました。(今年亡くなった橋本真也選手と小川直也選手のハッスルのリングで友情からだと思います。試合前、小川は目が据わっていました。一方吉田は相手の目を見れず下を向いていて、精神的には小川の方がリラックスしていたと思われました。吉田は道着を着て入場しましたが、ファイトでは道着を脱ぎました。やはり相手が小川とあっては、道着を着ていては不利と判断していたのでしょう。会場は小川コールと吉田コールに2分されていました。試合が始まると、生き様は全然違うのに、ファイティングスタイルが全く同じことに気がついてビックリしました。柔道出身の格闘家対決にふさわしいグランドの攻防戦でした。実力は互角で、どちらも決めにかかるシーンがありましたが、6分4秒で吉田の腕ひしぎが決まりました。腕の筋が完全に伸びきっているようでしした。(フジTVのカメラワークが悪くてはっきり分かりませんでした。)小川はギブアップしませんでした。レフリーが選手生命に関わると判断し、レフリーストップをかけました。2人は試合後抱き合っていました。マスコミの創り上げた因縁などそこにはなく師弟愛だけがありました。

レフリーストップをされた小川は、マイクを持ちました。

「言い訳をするわけじゃないけれど、オレ最初の足固めのときに左足、折れちゃんだよ。」

えー!! 驚きました。骨折した様態で、あんな、グランドの攻防を展開していたのか!
なんという精神力!!

「吉田、お前これから頑張れよ!」
吉田は照れている様子でした。

「吉田、これから一緒に汗かかねえか?」
「なあ、吉田、オレをおぶってくれよ、足、骨折して歩けねえんだよ。」

吉田は当惑している様子でした。

「小川さん、私は格闘家として生きていきたいので、ハッスルは引退するときにやらせてもらいます。」と丁重に断る吉田。

「分かったよ。」と小川。

「なあ、みんな、ふがいないオレだけどさ、ハッスルやらせてくれよ!」
「今日は転んだけれどよ、必ず起き上がって見せるからな!」

「オレは起きるぞー!」

「3、2、1、ハッスル!ハッスル!」

吉田は背中を向けていました。見ていられなかったのでしょう。
小池栄子も涙を流していたようです。

最後に、珍しく吉田がマイクを持ちました。

「小川さんと僕をリングで戦わせてくれたのは、柔道があったからだと思います。だから柔道が好きです。僕はリングの上で戦うことでしか伝えられません。これからも戦っていきます!」と。

小川、これからも、ガンバレ!

(格闘技ファンの方へ あまり記憶が定かでないので間違えがありましたらご指摘下さい。)

Excite エキサイト : スポーツニュース<PRIDE>吉田秀彦、小川直也にTKO勝ち
に、今年初のトラックバックをしました。
by hide3190ymo | 2006-01-01 15:33 | スポーツ
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