ミュージックシアター「浄土」日本初演 at Bank Art 1929
2月6日日曜日、 BankArt1929Yokohamaに、ミュージックシアター「浄土」日本初演を見に行きました。
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ミュージックシアター・ワーク「浄土」はイギリスの作曲家ジェームス・ウッドが加藤訓子のために創り上げた大作で、1999年にオックスフォード・フェスティバルにて世界初演。ストーリーは、三島由紀夫原作「志賀寺上人の恋」を題材とし、生涯揺ぎないはずの「浄土」への瞑想を持つ高徳の僧侶が世にも美しい京極の御息所との一瞬の出会いにより、恋に落ち、その崇高な概念と一生が無残にも崩れ落ちる・・・というもの。日本初演では、宮城聰が舞台演出を加え、より視覚的に舞台性を高めた創作だそうです。



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作:三島由紀夫『志賀寺上人の恋』
作曲:ジェームス・ウッド 演出:宮城聰
出演:加藤訓子(ソロ・パーカッション) サラ・レオナルド(ソプラノ)
   ジェームス・ウッド(エレクトロニクス) 江口麻琴(俳優)
アートディレクション:ROCCA WORKS + 和田直樹
音響:(株)田口製作所、Nal、SEREZA
舞台監督:弘光哲也
総合プロデュース:加藤訓子
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BankArtホールは、旧第一銀行を保存した建物を利用しているため、ホールの間にどうしても柱が出てしまうのですが、このような使い方をすれば完璧です。

公演は、舞踊・オペラ・エレクトロニック音楽の混ざったもの。加藤訓子さんが役割を演じながらも視覚的に配置された打楽器間を戯れ、演奏している行為自体をダンスになっています。打楽器もストックを片手に2本、両手に4本での演奏です。ジェームス・ウッドの音響はブライアンイーノを想像させる魅惑的なシンセサイザー音です。最後の加藤訓子のソロ・パーカッションが特に良かったです。自分の声も打楽器にしながらパーカッション打ちまくる加藤訓子は天才肌であります。

帰りは大岡川沿いを「SWING OUT SISTER」を聞きながら帰りました。
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by hide3190ymo | 2005-02-07 20:00 | 舞台&美術
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